元本保証で債権への投資
資産運用をするのなら、利益は少なくても確実に儲けたいと考える人も多いでしょう。そこでお勧めしたいのが債券への投資です。ここでは債券について詳しくスポットをあてていきます。
債券とはある団体がお金を借りるために発行するものです。株式も、資金を集めるために発行されるものです。
債券は株式とは違って予め決められた年数を保有する間に金利がつき、満期日には購入価格に利息をあわせたものが支払われる仕組みになります。
相場による価格の変動がありませんので、基本的に資産を損なうリスクが低いというのが大きな特徴となるのです。債券で資産を損なってしまうのは大きく分けて2つのケースがあります。
1つは債券を発行している団体がなくなるか、信用がゼロになることです。もう1つが満期日までに解約をしてしまうというものになります。
前者については債券に投資をした人がどうにかできるものではありませんが、後者は売らずに持っていれば良いだけです。
債権の種類
債券にはいくつか種類があるのですが、大きくは3つです。最も信用度が高い反面で金利が低いのは、政府が発行する国債になります。
次に信用度が高く金利が低いのが、地方自治体などが発行する地方債です。最後に企業が発行する社債がると考えてください。
この3つの中からどれを選ぶのかが債券への投資では重要になってきます。そもそも元本を損ないたくないという考えですと、やはり最も信用度の高い元本保証の国債を選んでおくべきでしょう。
個人向けの国債というものが発行されており、保有期間が10年間で変動金利のものが人気です。ただし、現在はマイナス金利が導入されていますので、ほぼ利回りとしてはゼロに近くなっています。
国債のスケールをダウンしたものが地方債となります。信用がゼロになるリスクを考えた場合、国債よりも地方債は劣ってしまうでしょう。現実に夕張市が財政破綻をしたのは記憶に新しいところだからです。
ちなみに利回りについては国債よりは期待できることが多くなっています。地方債は特に長期での運用されるものが多く、10年単位でのものも珍しくありません。
その分、金利が高くなっていますので利息が期待できるでしょう。
最後の社債ですが、こちらは企業が発行するものですので、信用リスクについては国債や地方債と比較するまでもなく低くなります。
特にここ数年では誰もが知るような企業が倒産をするなどのニュースが続いており、よほどの企業でなければリスクはあると考えた方が良いでしょう。そのため国債や地方債よりは利回りが高くなっており、保有期間も短めになっているのが特徴です。
債券の特徴についてお伝えしてみましたが、元本保証の安定性を取るなら国債です。バランスの良い投資をしたいなら地方債、利回りに期待をするなら社債がお勧めできます。