元本保証のオフショア
元本保証に対応している資産運用の方法も少なくありません。その中でも最近になって注目を集めているのがオフショアと呼ばれるものです。ここではオフショアの特徴や探し方にスポットをあててみます。
オフショアのショアとは岸を意味する言葉で、直訳をすれば離れた岸です。転じて沖合を意味するのですが、金融業界で使う場合は少し異なります。
一般的に金融取引は自分の国の中で行うものですが、最近では海外との取引も当たり前のようになってきました。ここで自分の国を島だと考えると、海外は他の島となりますが、飽くまでもベースは自分の国とよその国との取引です。
しかし、よその島同士の取引をうちで取扱しているという特別な措置をとっている地域もあるのです。つまり、自分の国である島の沖合に特別な場所を作る、それがオフショアだと考えてください。
この特別な措置の内容となるのが一般的な金融取引よりも規制や税金を緩和し、取引そのものを誘致して活発にしようという意図があるからです。日本から最も近いオフショアになるのが香港です。
オフショアで元本保証の金融商品
オフショアで元本保証の金融商品があるのかですが、正確には元本確保という形のものになります。ほぼ同一の意味となるのですが、細かい部分でその違いがでてくるのです。
元本保証は預けた元本が減ることはないのが条件なのですが、元本確保は保証を受けるのには条件があるという商品になります。良くあるのが10年後に最低のリターンが130%というようなものです。
ただ、このリターンを受けるには契約の満了日や償還日にまでリターンを引き出すことができないのが特徴になります。契約の砥粒で引き出しを行うなどをすれば元本の確保が行われなくなるので注意してください。
基本的に海外の金融商品は日本国内で購入することができません。それは日本の金融庁に商品登録がなされていないからです。
商品登録をされていない金融商品は国内で販売が規制されていますので、購入できないのです。そこで海外にある独立系のファイナンシャルアドバイザーであるIFAを通して購入することになります。
一般的には海外にも法人組織を持っている日本の代理店を経由することが多いのですが、直接海外のIFAと取引をしても問題ありません。
先程、例にあげた香港では約400社ほどのIFAが現地の正式な登録を受けているそうです。無料のIFA紹介所などもありますので、まずは自分で納得のいくまで調べてみると良いでしょう。
オフショアは日本国内では取引できない海外の金融商品に投資をすることです。オフショアの特徴は元本保証よりも元本確保になる点でしょう。投資をするにはIFAを通して行うのですが、最初は国内代理店を利用すると良いかもしれません。